あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
*****

葵がキスをしてきた時、聖人は顔を横に向け
葵の肩を掴み自分から離した。

『どうして…よりによってみくるさんって……
私は、あんな弱い子に負けたの!?』

『お前は、何も分かってないな………みくるは俺の
最高の女だ。2度とこんな事するなよ』


そう言い残して聖人はみくるの病室へ急いだ。
忙しくて行けなかったみくるのところへ、
眠る顔だけでも見たいと思い……

静かにドアを開けると、暗い部屋に2人の影。
その光景を不思議に思い電気を付けると
そこには小山がいて、みくるは俯き泣いている。

何があったのか気になった聖人に、
小山は捨て台詞をはいて出ていき、
みくるは布団に潜り、聞こえるのは泣き声だけ。


(小山に泣かされたのか?
泣いてたみくるを小山が慰めていたのか?
俺がみくるをバカにしてる?一体どういう事だ…)


状況を把握出来ずに、そのまま朝まで
みくるのそばに寄り添う事しか出来なかった。

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