あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
リビングのソファで眠ってしまったみくるに
そっとブランケットを掛けて、母は横で見守っていると、インターフォンが鳴った。

『はい。あら!柊先生?』

『あっ、はい!こんばんは、みくるさん…』

『今開けるわね』


母は聖人を部屋の中へ案内した。

『なんだか疲れたみたいで、寝ちゃったのよ。
柊先生あとお願いしてもいいかしら?』

『はい。ぁの…すみませんでした。僕がみくるを泣かせてしまったみたいで…』

『ふふっ、あの子は元々泣き虫よ。
泣くたびに謝ってたらキリがないからね。
あっ!それからこの部屋の鍵、私じゃなくて
柊先生が持っててちょうだい』

『ぇ…でも、いいんですか?』

『恋人なんでしょ?2人でいる部屋に急に入って来られて困る事も……ねぇぇ~!ふふっ』

『ぁ…ぃや…』

母は聖人に鍵を渡すと、意味深な笑顔を見せて
そのまま帰っていった。

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