あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
誘惑
聞いてしまったけれど『なんでもないよ!』と、
みくるに言われた平井先生は、
『柊ぃ……』と呟きながら拳を握りしめ、
大事な娘を取られた気分で病室を出ていった。

『平井先生気付いちゃったかなぁ……』


口を滑らせ反省していると、ドアをノックして
小山が入ってきた。

『みくるちゃん、調子はどう?』

『…小山先生……こんにちは』

『今日診察って言ってたから、会いに来たよ』

『ぇ…会いに?どうしてですか?』

『みくるちゃんに会いたかったから。
ちょっと時間ある?診察終わったんだよね?』

『ぁの……お母さんがあとで迎えに…』

『じゃあそれまで、僕と付き合って!』


そう言って小山は半ば無理やりみくるを、
院内のカフェに連れ出した。

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