あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
絶対に離さない!!
部屋の端と端から2人は向き合い視線が合うと、
恥ずかしそうに俯くみくるに、聖人はゆっくり
近づいた。

『聖人くん……私は…(思ったこと言わなきゃ…)
聖人くんが、大好きです!!』


その言葉と同時に顔を上げると、目の前には
優越感を隠しきれないドヤ顔をした聖人がいた。

『分かってるよ、そんなこと。
俺の言いたい事も分かるよな?』

『……聖人くんの言いたいこと…?
私の事が、だぃすき…ですか?』

『それと?』

『それと…?……ぇ~と…』

『俺はみくるを絶対に離さない!分かったか?』


聖人の余裕で強い表情をまた見る事が出来た
みくるは安心し涙が溢れる。


すると、ドアを開けて受診者が入ってきた。

『あの~身長体重は、ここですか?』

『あっ!はぃ、すみません!今始めますから!
おぃみくる、泣くな!!』

『はぃ~ごめんなざぃ……ズズ…』

『俺が泣かせたみたいだろ…』

『俺のせぃです……グスン…』


受診者は気まずそうに2人を眺めていた……

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