あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
『だって……私は、水野先生みたいに頭も良くないし…水野先生みたいに、スタスタ歩いてカッコ良く仕事出来ないし…』

『みくる……この間、聞いてたんだろ?
俺と水野先生が話してるの。』

『……聞こえちゃったんです…
聖人くんに、退院決まった事伝えたくて…
水野先生は、聖人くんの事が好きですか?
私は……あんな素敵な先生の事が、ぅ……グスン、
イヤになってしまったんです…ごめんなさぃ』


みくるは聖人ではなく自分を責めて泣きながら
謝っている……
純粋な心をこんなに苦しめてしまったと思うと、
聖人の心も締め付けられ、すぐにみくるを抱きしめ頭を優しく撫でた。


『不安にさせて悪かった。
……水野先生とは、学生の頃に付き合ってたんだ…
けど今はみくるが心配するような事は何もない。
俺の恋人は、みくるだからね。』

『……はぃ…ずーっと、信じてましたょ』

『いい子だなぁ、みくるは。』

『じゃあ、もっと撫でてください』

『よーしよしよし!!』


聖人がみくるの頭をくしゃくしゃに撫でると
嬉しそうに聖人の体にぎゅっと抱きつき離れなかった。

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