あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
みくるの病室を出た葵は珍しく落ち込んだ様子で小山に話しかけた。

『やっと分かった気がする…』

『何が?』

『聖人が、みくるさんを好きになった理由』

『ぇ!みくるちゃんと正反対の葵に分かるの?』

『それ、悪口だよね?……けどその通りで、私は
誰かの為に命かけてまであんな事出来ないし、
そういう綺麗なところなんだろうな……』

『葵だって、誰かの為に一生懸命仕事してるし、
それに…十分綺麗だよ』

『そんな事言われなくたって分かってるわよ!』

『やっぱり葵のそういう所が好きなんだよなぁ』

『はぁ?みくるさんとカフェで楽しそうにしてた奴が何言ってるの~?』

『えっ!?知ってたの!?いやだってあれは…』

『結局私がいないと困るくせに』

『ちょ、ちょっと待ってー!!』

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