あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
みくるがいない!!
たとえ聖人に変な子だと思われても、やっぱり
隣にいるとドキドキする。
悲しいのに嬉しくて……情けないのに期待して……
初めての感情に、みくるの胸はキリキリ痛みを覚えた。


『みくるちゃんは荷物運ばなくていいから、
ここの担当者に今日の健診の名簿確認してきてくれる?』

『は~い』

皆がみくるに気遣っている態度を見て、聖人も
だんだんみくるの体調が気になりだし、自然と目で追ってしまっていた。


セッティングし終わった時、蘭子はみくるが
いない事に気付く。

『あれ?みくるちゃんは?』

『え?そういえばいませんね……』

『さっき担当の男の人と廊下で話してました
けど……』

『僕、ちょっと探してきます』

『いや、私が行くので先生はここに…』

『健診が始まるまでもう少し時間あるから、
大丈夫ですよ』

何か胸騒ぎがした聖人は必死にみくるを探した。

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