あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
お、お父さん!?
病院の正面玄関には医師や看護師が数人立っていて、そこには院長の姿もあった。

『なんだあれ……何かあったのかな?』


まさかみくるを待ち構えているとは想像もせず、
タクシーが正面玄関に止まり車から降りると
その集団が一気に押し寄せ聖人は焦った。

『あっ、え!?な、なんですか!?』

『みくるは大丈夫か!?』

『院長!!は、はい…怪我の処置はしています』

『ぉ父さん……ごめんなさぃ…』


みくるは聖人の後ろに隠れ、白衣を掴みながら
怯えて出てこない。

『お、お父さん!!??院長!?え!!』

『みくる、誰も怒ってないからとりあえず中に入ろう!』


平井先生がなだめながら説得していると、
白衣を握っていた手が緩み、聖人が振り向いた
瞬間ふわぁっと倒れるみくるを咄嗟に受け止め
抱き上げた。

『急いで、ストレッチャー乗せて!!』

『は、はい!!』

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