あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
初めて足を踏み入れるVIPフロアに驚きながら、
聖人はみくるの側に付き添っていた。


(コンコン!)

『みくる、まだ起きないか?』

『院長!はい、まだ…』

『君は…えーっと……』

『あっ、外科の柊聖人と言います!』

『そうか、ずっと付き添ってくれてありがとう。
何だかみくるも、柊先生にずいぶん懐いてるようだったけど…』

『いや、懐いてると言いますか……』


(ガチャ!!)

『みくる!!!あっ!お父さん!みくる、大丈夫なの!?』

その時突然みくるの母が入ってきた。

『あぁ、すぐに処置して彼が病院に連れてきてくれたから。少し炎症反応があるけど大丈夫だよ』

『はぁぁあ………良かったぁ…
あなたがみくるを運んでくれたの?』

『ぁ…はい!』

『ありがとう!!』

『ぅ…ん~~………』

みくるは母の大きな声で目を覚ました。

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