あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
平井先生は、泣いているみくるに声をかけた。

『みくるは悪くないんだから、謝らなくても
いいんだよ。』

『………(グスン)……』

『これはしばらく出てこないわね……』


母も先生達も諦めていると、聖人がベッドの
側へ行き声をかけた。

『ミルク…大丈夫だよ』


するとみくるはゆっくり布団から顔を出して、
微笑みながら手を伸ばした。

『……離しちゃダメです』

『ぇ!……ぃ…今ですか………』

『はい!』


驚く母と先生達は一斉に聖人を凝視している。

『ぃやぁ……今は、さすがに……』

『…………』


みくるはまた布団に潜ってしまった。

そしてその様子を見ていた母と平井先生は
勘づいた。

『あなただったんですね!』

『みたいね…』

『え!?どういう事ですか!?』


聖人は何がなんだか分からないまま、
ただ焦るしかなかった。
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