あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
俺が守ってやる
聖人は、みくるの寝顔を見ながらふと思った…


(こいつ………俺がいないと、消えてしまぅ…)


俺様気質だからなのか…
自分はみくるを守れるという自信があったのか…
それとも、いなくなったら困ると思ったのか…

『俺が……守ってやる』

そう呟くと、みくるの柔らかな手に
そっとキスをした。


*****

聖人は少しだけ病室を離れ医局に行き
パソコンを開いた。


『あれ?聖人今日健診じゃなかった?』

『あぁ、ちょっと色々あって…』

『何?調べもの?休みに医局来るなんて聖人は
仕事熱心だよなぁ』

『お前はいいから仕事しろ』

『はいはい!』


聖人は電子カルテを開きみくるの名前を検索。

(患者氏名)
高崎みくる  21歳
(病名)
原発性免疫不全症(5歳髄膜炎、16歳重症肺炎)
・後遺症による軽度知的障害・右足麻痺(+)

『え………』

聖人はパソコンの画面を見たまましばらく
動けなかった。





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