あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
スマホのバイブが鳴り続けているのに、
みくるは電話に出ない。

屋上から階段を駆け下り、急いで自分の部屋へ向かい玄関を開けると、みくるの母が仁王立ちで
待ち構えていた。

『はぁ、はぁ、ただぃま…』

『どこ行ってたの!?また電話も出ないし!』

『ごめんね。ちょっとお友達と話してたの』

『友達……?まさか男じゃないわよね!?』

『男の人だったよ』

『だった!?だったってどういう事!!』

『ふふっ。それよりお母さん、何か用事??』

『あぁ、別に用事はないんだけど……お父さんと
ちょっと……』

『また喧嘩したの?』

『またって言い方……まただけど………』

『じゃあ今日は泊まっていくんだね』

『いい??』

『いいに決まってるでしょ。ここはお母さんの
マンションなんだから』

『ぅふ!ありがとう!』
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