あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
恋をしてぃます
みくるはベッドに横になり、遠くを見つめて
目に涙を溜めながら呟いた。

『聖人さん……私、わからなかったの……
片桐さんに、おとなしくしてって言われて……
わかるだろ?って言われたけど、私…バカだから
……何されるのか、わからなくて…』

『ミルクは、バカじゃない!あの男が悪いんだ』

『けど……キス、されると思わなくて……
キスは…好きな人とするんです…それはわかるの』

『ミルク……』

聖人がみくるの涙を拭って手を握ると、
眠ってしまいそうになりながら………

『私は……聖人さんに、恋を…してぃます……』

そう言ってみくるは目を閉じた。


その言葉を聞いた聖人は、ぎゅっとまぶたに力が入り、目を瞑ると涙が流れ落ちた……。

聖人は嬉しくて、けど悔しくて…哀しくて、
人を想って涙を流すのは、初めての事だった。

< 51 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop