あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
『みくる、入ってもいいかい?』

布団にすっぽり隠れているみくるは、
返事もしない。

『体調だけでも、確認したいなぁ』


すると布団がモゾモゾ動き出したのを見て、
ゆっくりベッドへ近付いてみる。

『みくるの手はどこだぁ?』


今度は布団の隙間から白く柔らかな手が
そーっと伸びてきた。

(よし!)
声かけに素直に応じるみくるに手応えを感じ、
優しく手を握って体調を確認する。

『熱もなさそうだし、脈拍も問題ないね。
どこか辛いところはないかい?』


その時みくるがギュッと手を握り返してきた。

『ん?』
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