あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
『……痛ぃ…』


布団の中から微かに声が聞こえた。

『どこが痛いの?』

『…わからなぃ……けど…痛ぃの』

『ん~~それはきっと………』


痛みの原因が気になったみくるは、
ゆっくり布団から顔を出してくれた。

『恋をしてるからかな。大切な人の事を想って
心が痛くなるのは、おかしな事じゃないよ』

『……私は、恋をしちゃいけないのかもしれなぃ』

『どうして?』

『何も出来なくて…簡単に死ぬかもしれなくて…
みんなに迷惑かけてるから………私がいなくなればいいって事くらいは、ずっとわかってた。けど、
聖人さんが助けてくれたの……私の事。だから、』


みくるは、泣きながら頑張って話してくれた。

『だから、恋をしたんだろ?
みくるがいなくなったら、悲しいよ。』

『……ぅん』

『恋は自然にしちゃうものだからね。
してもいいとかしちゃいけないとか、
誰かが決める事じゃないんだ。
あれ?今先生良いこと言ったよな??』

『…ふふっ』


ようやくみくるに少しだけ笑顔が戻った。
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