あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
唇で聖人を感じたみくるは、さっきまでの
胸の痛みが、ドキドキに変わっていた。


キスをした後、聖人はキャミソール姿のみくるを
抱きしめながら耳元でささやいた。

『初めてのキスは、俺だからな』

『…はぃ』


細く柔らかいみくるの体が少し震えていた。

『……クシュン!!』

『あっ!ごめん!寒いだろ、………っていうか、
どうやったらまたそうなるんだ…』

『恥ずかしぃから、見ないでくださぃ…』

『何が恥ずかしいんだよ。
もうミルクの全部、俺のものだからな!』


みくるは点滴に絡まったパジャマを一生懸命
着ようとしていた手が止まった。

『わたしの、全部?』

『そうだよ。分かったか?』

『はい。私は、聖人さんのものになりました!』

『よし!』


そして聖人が手際よくパジャマを着せてあげると
みくるにいつもの笑顔が戻った。



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