あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
何をするのか分からないけれど、とりあえず聖人に言われた通り静かに休んでいた。

(コンコン)
『失礼します。みくるちゃん、点滴外すね』

『え?もうおしまい?』

『神田先生が、少しの間点滴外すようにって』

『どうしてだろぅ…』


点滴がなくなり動きやすくなったみくる。

デートと言いながらパジャマなのが
少し気になるが……
とりあえずお気に入りのカーディガンを着て、
メイクは出来ないので薄くリップを塗り、
髪をとかして準備完了。


(コンコン!ガチャ!)
『ミルク!行こうか!』

『はい!!』

『あっ!マスクしなきゃダメだよ』

『えぇ…せっかくリップ付けたのにぃ』

『ふふっ、言う事聞けるよな?』

『…はぃ』


聖人が手を差し出すと、みくるは嬉しそうに
そっと握ったが、聖人はすぐに指と指を絡ませて
恋人繋ぎに握り直した。

『俺から離れるなよ』

『うん!』

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