あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
2人はエレベーターに乗ると、聖人が急にみくるを抱きしめた。

『ぇ…!!』


そして途中でエレベーターが止まり、扉が開いて人に見られる寸前に、聖人は何事もなかったかのように離れ、みくるを横目で見ながらニヤリと
微笑んだ。

(こ、これが…デートなの!?)

みくるの心臓はドキドキしたまま1階に着くと、
聖人はみくるの手を引きエレベーターを降りた。


外来フロアでもみんなの視線が集中。

『みくるちゃん、デートかい?』

『ぁ!神田先生、どうして知ってるの?』

『恋人と歩いてるからさ!』

『もしかして……だから点滴取ってくれたの?』

『手を繋ぐ時に点滴は邪魔だろ?』

『ぅん。ありがとぅ』


恥ずかしそうにしているみくるの横で、
聖人はなんだか嬉しそうにしていた。
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