あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
入院中はすぐそばにいて、またすぐ会えるのに……
聖人は後ろ髪を引かれる思いで仕事に戻った。

すると医局に入った途端同期を先頭に質問の嵐。
まるで報道陣に囲まれたスターの気分だった。

『ぁ、え!ちょっ、何!?』

『何じゃないだろ聖人!!院内を堂々と患者と
手を繋いで歩くとは何事だ!!しかも院長の
娘さんって!!』

『柊先生!いくら院長が認めたからと言って、
院内デートはないだろぉ!』

『いや、これには訳が……』

『どんな訳だ!!』

『皆さん、とりあえず業務に戻りませんか?』


と言って簡単に解放されるほど甘くはなかったが
軽く説明すると、まずまず納得した医師たちは仕事へ戻っていった。

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