あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
(コンコン!)
『あっ!聖人さん!』

『え!?』

みくるはノックの音で聖人だと分かるように
なっていた。

『ほらね~!』

驚く葵に、みくるは得意気な笑顔を見せた。

『何?どうしたの?』

『何でもないですよ。それより聖人さん!
私、退院出来る事になりましたぁ!』

『おっ!本当か?良かったぁ!』

『…注射、終わったので…失礼します』

『水野先生、どうもありがとう!お世話に
なりました』


笑顔でお礼を言うみくるに、軽くお辞儀をして
葵はそそくさと病室を出ていった。

『一言くらい挨拶してから出ていけよな…』

『水野先生は、たぶん疲れてるんです…』

『みくるは優しいっていうか、お人好しっていうか……』

『……ダメですか?』

『いや、みくるの良いところだよ』


聖人にはもっと最高の笑顔を見せ、
ギュッと抱きついた。

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