あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
美術館へ入ると、みくるはある絵の前で立ち止まり動かなくなった。
『ミルク、ひまわり好きなの?』
『………』
真剣だけど不思議そうな表情でじーーっと
見ているみくるを、聖人は横で見守っていた。
『ゴッホは…自分の事が分からなくて…苦しくて、
だから耳を切ったのかもしれませんね……』
『そうだねぇ。けど自分の耳を切るなんて、
もっと苦しくなる気がするけどな…』
『きっと、何も聞きたくなかったんですょ…』
そう呟くみくるは静かに涙を流していて、
気づいた聖人がハンカチを取り出し優しく拭いてあげると、みくるは笑顔に戻りまた手を繋いで
歩きだした。
『ミルク、ひまわり好きなの?』
『………』
真剣だけど不思議そうな表情でじーーっと
見ているみくるを、聖人は横で見守っていた。
『ゴッホは…自分の事が分からなくて…苦しくて、
だから耳を切ったのかもしれませんね……』
『そうだねぇ。けど自分の耳を切るなんて、
もっと苦しくなる気がするけどな…』
『きっと、何も聞きたくなかったんですょ…』
そう呟くみくるは静かに涙を流していて、
気づいた聖人がハンカチを取り出し優しく拭いてあげると、みくるは笑顔に戻りまた手を繋いで
歩きだした。