私の罪
「わかんないって?彼女のことが好きか分からないってこと?」
「うん、突然だったからびっくりして」
私も突然だったからびっくりしてるよ、とつっこみを入れそうになるのを堪え、「でも、嫌いじゃないんでしょ?」と聞き返した。
「まぁ、嫌いじゃないけど・・・」
「なら、いいじゃない。付き合っちゃいなよ」
「え?いいの?」
「もちろん!わたしはりょうを縛りたくないし、同級生の彼女ができるんならそっちの方がいい」
そう言うと彼は不安から開放されて安心したのか、表情をやわらげながら「うん、分かった。ありがとう」とだけ答えた。
「でも、彼女さんができたら私達の関係は終わりだよ」
「え?なんで?」
「なんでって、彼女さんが傷つくでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・でも俺・・・さくらと終わりたくない」
「ダメだよ、そこはちゃんと踏ん切りつけて!ちゃんと彼女さんを大切にしないと」
「・・・・」
りょうは、自分の思い通りに事が運ばなかったためか俯いて肩を大きく落とした。
「だから、お互いブロックしよ?」
その言葉に反応して彼は顔を上げると「え!?それだけはぜったいにやだ!」と答えた。
「りょう!」
「お願いだから、彼女のことは大切にするからブロックだけはしないで・・・」
「・・・・」
ーーーーー
帰り道、私は生きた屍になったかのように虚な状態でふらふらと駅に向かった。
もはや、いつどうやって電車に乗り込んだかも覚えてない。
心にポッカリと穴が空いたみたいだった。
「うん、突然だったからびっくりして」
私も突然だったからびっくりしてるよ、とつっこみを入れそうになるのを堪え、「でも、嫌いじゃないんでしょ?」と聞き返した。
「まぁ、嫌いじゃないけど・・・」
「なら、いいじゃない。付き合っちゃいなよ」
「え?いいの?」
「もちろん!わたしはりょうを縛りたくないし、同級生の彼女ができるんならそっちの方がいい」
そう言うと彼は不安から開放されて安心したのか、表情をやわらげながら「うん、分かった。ありがとう」とだけ答えた。
「でも、彼女さんができたら私達の関係は終わりだよ」
「え?なんで?」
「なんでって、彼女さんが傷つくでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・でも俺・・・さくらと終わりたくない」
「ダメだよ、そこはちゃんと踏ん切りつけて!ちゃんと彼女さんを大切にしないと」
「・・・・」
りょうは、自分の思い通りに事が運ばなかったためか俯いて肩を大きく落とした。
「だから、お互いブロックしよ?」
その言葉に反応して彼は顔を上げると「え!?それだけはぜったいにやだ!」と答えた。
「りょう!」
「お願いだから、彼女のことは大切にするからブロックだけはしないで・・・」
「・・・・」
ーーーーー
帰り道、私は生きた屍になったかのように虚な状態でふらふらと駅に向かった。
もはや、いつどうやって電車に乗り込んだかも覚えてない。
心にポッカリと穴が空いたみたいだった。