私の罪

罪深き儚い幸せ

そして、あの電話の後、りょうは彼女と別れ、私たちも今週の土曜日に会うこととなった。

そして、土曜日。

私は、彼の家に入るとすぐさま私達は抱きしめ、お互いがお互いをどれほど想ってるか主張するかのようにキスを繰り返した。

その後のことはまるで夢のようで幸せの絶頂だった。

これほどお互いのことを深く想いながら熱く激しく濃厚にやったことはなかっただろう。

いっぱいいっぱい舌を絡めて、キスをして、お互いがお互いを求め合った。

もうこのまま死んでもいいとさえ思った。

こんなに幸せを感じたのは生まれて初めてだった。

ーーーー

私達は二人愛し合った後、二人寄り添いながら他愛もない話をした。

私はりょうのおでこにキスをすると彼を抱きしめた。

彼も甘えるように私の胸の中に顔をうずめた。

お互い、肌のぬくもりを感じてトクトクとした心地良い時間が流れた。

「ねぇ、りょう」

「ん、なに?」

わたしは、一呼吸すると思っていたことを彼に聞いてきた。

「ねぇ、なんで彼女と付き合ったの?」

「え?」

「なんか、あっさり付き合ってあっさり別れたから、わたし利用されてるのかなーと思って」

「違うよ!!」と言って急に彼がむくっと起き出したので私はびっくりして彼を見上げた。

「さくらがそれを望んでたじゃん!」

「はぁ!?私が!?なんで!何を言ってるの!?」

「だって、あの時俺に『付き合っちゃいなよ』って言ったじゃん。だから、俺ショックで。だから、さくらは俺のことそんな好きじゃないんだって。だから・・・」

「え?もしかしてわたしのせい・・・?」
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