声と性癖
小腹が空いたので、何か買って帰ろうかと思ったのだが、ふと、思う。
涼真さん、ちゃんと食べてるかな…。
昨日も、遅い時間まで会社にいたようだし、取り損ねて、遅い時間になってしまうこともある、と聞いていた。
差し入れでも、持っていこうかな。
結衣のところから、蓮根のところまでは電車で一時間半ほどである。
買い物をすれば、夕食を取るのに、ちょうどいい位の時間ではないだろうか。
駅前で、いくつかデリカテッセンを選んで、結衣はご機嫌で電車に乗った。
しかし、いざ、会社の前に行くと、足がすくんでしまって、入れない。
蓮根の会社は外観がなかなか立派な、コンクリート打ちっぱなしの、オシャレな建物なのだ。
そこに、黒い板状の看板に社名が記されている。
ライトがキレイに当たって、こだわりの看板なのだろうな、と感じた。
事務所とおぼしき部屋は、全面のガラス張りのようだが、ブラインドカーテンが閉まっていて、中は伺い知れない。
メールでも、しようかな。
結衣は携帯を取り出し、その場でメールアプリを起動する。
『今、どちらですか?』
『仕事、終わったの?おつかれ様。』
相変わらずの即レスだ。
ぴるるっ!と携帯がなる。
わあ!びっくりしたよ!
『終わったんですか?』
「はい。」
涼真さん、ちゃんと食べてるかな…。
昨日も、遅い時間まで会社にいたようだし、取り損ねて、遅い時間になってしまうこともある、と聞いていた。
差し入れでも、持っていこうかな。
結衣のところから、蓮根のところまでは電車で一時間半ほどである。
買い物をすれば、夕食を取るのに、ちょうどいい位の時間ではないだろうか。
駅前で、いくつかデリカテッセンを選んで、結衣はご機嫌で電車に乗った。
しかし、いざ、会社の前に行くと、足がすくんでしまって、入れない。
蓮根の会社は外観がなかなか立派な、コンクリート打ちっぱなしの、オシャレな建物なのだ。
そこに、黒い板状の看板に社名が記されている。
ライトがキレイに当たって、こだわりの看板なのだろうな、と感じた。
事務所とおぼしき部屋は、全面のガラス張りのようだが、ブラインドカーテンが閉まっていて、中は伺い知れない。
メールでも、しようかな。
結衣は携帯を取り出し、その場でメールアプリを起動する。
『今、どちらですか?』
『仕事、終わったの?おつかれ様。』
相変わらずの即レスだ。
ぴるるっ!と携帯がなる。
わあ!びっくりしたよ!
『終わったんですか?』
「はい。」