声と性癖
「使ってるんですか?」
「おや…?つい…、」
にこっ。
蓮根はそんなことを言っていたとはとても思えないような、品のある表情で結衣に向かって微笑んだ。

ついとか言わないっ!!
つ……使ってるとか……本当なんだ、本当なんだー。

「でも、あなたにしか勃たないし、あなたでしか出せない。至極、健全ではないですか?」

真面目な顔で何言ってるんだろうこの人?

「不健全なことに使っていますよね。本音、ダダ漏れていますけど、大丈夫ですか?」
「あなたに知られて困ることは何もありません。」
きりっとしないでほしい。

てか、逆に知りたくなかったし…。
隠していいんだ!
むしろ、隠そう!!   
< 111 / 270 >

この作品をシェア

pagetop