声と性癖
「結衣さんと行きたい。」
『……っ!』
軽く、息を飲む音。
やはり、いい。
それだけでも……。
その息を飲む音だけでもぐっと来る。
いや、そんな風に駆り立てられるから、堪らないのだ。
彼女にとってはたいして意味の無い言葉かも知れない。
でも、彼女から発せられるものであれば、愛おしく感じるし、言ってくれる言葉には素直に喜べる。
可能であれば、もっと声を聞きたい。
けれど、結衣は忙しいし、責任感もある。
蓮根は結衣の声が、本当に好きなのだ。
仕事仕様で澄ましている声も、自然に笑っている声も、すごーい、と感心している声も。
そして、困っている声も、吐息すら…。
蓮根は軽くため息をつく。
本当に、最初は声の持ち主が知りたいだけだった。
それが、出会ったら、その姿にも惹かれてしまった。
声だけでも完璧だったのに、最初、個室に二人、取り残されて、少し困ったような様子を見ていたら、もう少し話してみたくなった。
もっと聞かせてほしい。
『……っ!』
軽く、息を飲む音。
やはり、いい。
それだけでも……。
その息を飲む音だけでもぐっと来る。
いや、そんな風に駆り立てられるから、堪らないのだ。
彼女にとってはたいして意味の無い言葉かも知れない。
でも、彼女から発せられるものであれば、愛おしく感じるし、言ってくれる言葉には素直に喜べる。
可能であれば、もっと声を聞きたい。
けれど、結衣は忙しいし、責任感もある。
蓮根は結衣の声が、本当に好きなのだ。
仕事仕様で澄ましている声も、自然に笑っている声も、すごーい、と感心している声も。
そして、困っている声も、吐息すら…。
蓮根は軽くため息をつく。
本当に、最初は声の持ち主が知りたいだけだった。
それが、出会ったら、その姿にも惹かれてしまった。
声だけでも完璧だったのに、最初、個室に二人、取り残されて、少し困ったような様子を見ていたら、もう少し話してみたくなった。
もっと聞かせてほしい。