声と性癖
「すごく、濡れていて、熱い…。結衣さんに名前呼ばれるの、たまらない…。結衣さん、指、入れますよ…。」
「や…だめ…。」

「そんな、甘いダメ、は聞いてあげません。結衣さん?いい?気持ちいい時はダメ、じゃなくて、いい、と言うんですよ?」

ほら、言ってみて?
と耳元で囁かれる。

「本当に嫌なら、今すぐ止めます。けど、嫌じゃないなら、もっと、乱れて見せて。あなたに僕を刻み込みたい。」

デスクライトに照らされた、蓮根の顔は微笑んで、結衣を見つめているけれど、一切容赦する気はない気配だ。

浴びせるように囁かれる甘い言葉に、結衣はくらりとする。

「それに、ココは…」
くちゅり…という音とともに、ぞくん、とする場所。

「ね?イヤって言ってない。もっと、って、ねだってますよ?」
「っあ…そんな…」

確かに今までは、本気ではなかったのかもしれない、と思うほど、今日の蓮根は容赦なく結衣を暴いてゆく。
そして、もっと、もっと…と欲しがられて。
溺れそうだ。
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