声と性癖
女性ばかりできゃっきゃした雰囲気の中、なかなか打ち解けられない様子で、結衣は少し気にしてはいた。
いざ勤務に入ってしまえば、深夜勤は男性ばかりなので大丈夫だと思うのだが、今この研修中は女性ばかりだ。
そんなある日、当の契約社員予定の藤川幹也に結衣は相談があると言われた。
「分かりました!じゃあ、今日の研修終わってからでも大丈夫ですか?」
結衣は笑顔でそう言ってはみたものの、内心はどきどきである。
「はい…。」
俯きがちに返事を返してきた彼に、何かやらかしただろうか?!と思ってしまったのだ。
まさか、辞めるとかではないよね?!
夕方の休憩の際、結衣は莉奈に聞いてみた。
「研修生さんに、相談があるって言われたよー。」
「あー、出た。分岐点だよ。続けるか、辞めるか、迷うものだからね。」
やっぱりかー……。
「まあ、単なる相談、ていうケースもあるし、聞いてあげて、結衣さんなりの回答をしてあげたらいいと思うよ。」
気持ちは分かる。
誰しも迷いつつ進むものだし、特に新しいことにチャレンジする際の迷いは大きいことも理解できるから。
結衣は自分にできることは限られているけれども、何か手助けできることがあれば、協力しようと思った。
いざ勤務に入ってしまえば、深夜勤は男性ばかりなので大丈夫だと思うのだが、今この研修中は女性ばかりだ。
そんなある日、当の契約社員予定の藤川幹也に結衣は相談があると言われた。
「分かりました!じゃあ、今日の研修終わってからでも大丈夫ですか?」
結衣は笑顔でそう言ってはみたものの、内心はどきどきである。
「はい…。」
俯きがちに返事を返してきた彼に、何かやらかしただろうか?!と思ってしまったのだ。
まさか、辞めるとかではないよね?!
夕方の休憩の際、結衣は莉奈に聞いてみた。
「研修生さんに、相談があるって言われたよー。」
「あー、出た。分岐点だよ。続けるか、辞めるか、迷うものだからね。」
やっぱりかー……。
「まあ、単なる相談、ていうケースもあるし、聞いてあげて、結衣さんなりの回答をしてあげたらいいと思うよ。」
気持ちは分かる。
誰しも迷いつつ進むものだし、特に新しいことにチャレンジする際の迷いは大きいことも理解できるから。
結衣は自分にできることは限られているけれども、何か手助けできることがあれば、協力しようと思った。