声と性癖
そっと助手席に降ろされた結衣は、涼真にふわりと頬を撫でられる。
涼真は、ふっ、と笑って
「本当にあなたは……」
「え……」
顎に行き着いた指が、結衣の顔を掬いあげる。
「手のかかる人だ。」
ちゅ……と落とされたのは額へのキスで。
抵抗なんて、する間もなくて。
ひええっ……結衣は一瞬で血の気が引く。
再度、黄色い悲鳴が聞こえた。
もう……悲鳴を上げたいのはこっちだよ……。
思わず、両手で顔をおおってしまった。
ちら、と指の隙間から、窓の外を見ると、佐野が苦笑するような微妙な表情をして、ひらひらっと手を振っていた。
す、すみませんっ!
ほんともう、みんな忘れて!!
「じゃあ、行きましょうか、結衣さん。」
運転席に乗ってきた涼真が、ご機嫌なのにちょっと腹が立つのはなんでだろうか……!?
涼真は、ふっ、と笑って
「本当にあなたは……」
「え……」
顎に行き着いた指が、結衣の顔を掬いあげる。
「手のかかる人だ。」
ちゅ……と落とされたのは額へのキスで。
抵抗なんて、する間もなくて。
ひええっ……結衣は一瞬で血の気が引く。
再度、黄色い悲鳴が聞こえた。
もう……悲鳴を上げたいのはこっちだよ……。
思わず、両手で顔をおおってしまった。
ちら、と指の隙間から、窓の外を見ると、佐野が苦笑するような微妙な表情をして、ひらひらっと手を振っていた。
す、すみませんっ!
ほんともう、みんな忘れて!!
「じゃあ、行きましょうか、結衣さん。」
運転席に乗ってきた涼真が、ご機嫌なのにちょっと腹が立つのはなんでだろうか……!?