声と性癖
容赦なく残酷にも思えるくらいに追い上げておいて、その表情は信じられないくらい甘くて、優しい。

「やっ!やだあ!涼真さん……や、も……ダメ、もう、しちゃ……や……」
「うん。もっとですよ、結衣さん。イって?ほら、もっと、気持ち良くなって?」

「あぁぁ……んっ……」
がくがくっと足が痙攣すると同時に、生暖かいものが大量に流れ出た気配。
結衣の身体がびくんっと、跳ねた。

「潮吹きましたね。結衣さん、可愛い。」
涼真が頬にキスをしてくれる。
けれど結衣にはそれが優しくて、余計に恥ずかしくなってしまって。

「っう、ふぇ……ん……」
「大丈夫、気持ち良かっただけ。泣かなくていいから。」
「だって、だっ……て、いっぱい出ちゃったし………」

ぐちゃぐちゃになっていいって言ったって……程が……。
涼真がきょとん、とする。

「結衣さん、もしかして初めて?」
「……う、初めてですぅ。」
「潮吹いたことないの?!」
何度も言わないで!
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