声と性癖
社内の色んな環境を理解してもらうことは、スムーズな仕事に繋がると結衣は思っているのでこのような講師も引き受けたのだ。
「興味あるなあ。」
すると課長が「支店担当の数人なら、高槻の講義の間だけなら抜けていいけど。」と言った。
数人がきゃー!と喜ぶ。
「結衣ちゃん、どこでやるの?」
「上の会議室大。」
本社の大会議室はかなり大きな部屋で、階段状の会議室はたくさんの人数を収容出来るように作られている。
そのため大規模な会議や研修でしか、使われない。
結衣も今回は、全国規模で営業が集まる研修だと聞いていた。
古巣の端の方を借りて資料を整理し、会議室に入る。
「では、次はコールセンターのスーパーバイザーを担当している高槻結衣からお話させて頂きます。」
研修の司会者から紹介されて、結衣が中に足を踏み入れた瞬間、振り返って帰りたくなった。
てか、なんで?
1番前のセンターの席を陣取っているのは、もちろんのこと蓮根涼真その人だった。
相変わらず見て分かるほどの高級スーツに身を包み、優雅に腕を組んでにこにこしている。
その迫力に周りの席が空いてしまっているのだが、そんなことにはお構いなしだ。
「興味あるなあ。」
すると課長が「支店担当の数人なら、高槻の講義の間だけなら抜けていいけど。」と言った。
数人がきゃー!と喜ぶ。
「結衣ちゃん、どこでやるの?」
「上の会議室大。」
本社の大会議室はかなり大きな部屋で、階段状の会議室はたくさんの人数を収容出来るように作られている。
そのため大規模な会議や研修でしか、使われない。
結衣も今回は、全国規模で営業が集まる研修だと聞いていた。
古巣の端の方を借りて資料を整理し、会議室に入る。
「では、次はコールセンターのスーパーバイザーを担当している高槻結衣からお話させて頂きます。」
研修の司会者から紹介されて、結衣が中に足を踏み入れた瞬間、振り返って帰りたくなった。
てか、なんで?
1番前のセンターの席を陣取っているのは、もちろんのこと蓮根涼真その人だった。
相変わらず見て分かるほどの高級スーツに身を包み、優雅に腕を組んでにこにこしている。
その迫力に周りの席が空いてしまっているのだが、そんなことにはお構いなしだ。