声と性癖
「高槻さん。」
と、結衣を後ろから呼ぶその声は……。
「蓮根先生。」
なんでもないように、結衣は笑顔を浮かべる。
平常心、平常心……。
「少し質問なんですけど、いいですか?」
「はい。」
結衣はそのまま腕を取られて、階段に連れて行かれた。
ビルの高層階なだけに、ほとんど使用されていない階段だ。
階段を少し上がった踊り場で、壁に身体を押し付けられそのまま唇を重ねられた。
いつものキスなのに、いつもと違うそのシチュエーションに、結衣はぞくんとする。
「……ん…っ、涼真、さん……だめ……」
「こんなに興奮するシチュエーションあります?」
結衣を見つめる涼真の目が熱い。
分からなくもないけど、そういう問題じゃ……。
「こっち、おいで。」
手を引かれて階段を上がった先は、屋上の踊り場。
と言っても屋上は解放されているわけではないので、誰も来ない。
「ここならいいでしょう?」
壁際に追い詰められて、涼真の腕の中に捉えられる。
てか、なんでそんなこと知ってんのっ?!
「ダメですから。絶対っ。」
ふっ、と鼻先で笑われた。
「そんなこと言って……」
「……ん……」
と、結衣を後ろから呼ぶその声は……。
「蓮根先生。」
なんでもないように、結衣は笑顔を浮かべる。
平常心、平常心……。
「少し質問なんですけど、いいですか?」
「はい。」
結衣はそのまま腕を取られて、階段に連れて行かれた。
ビルの高層階なだけに、ほとんど使用されていない階段だ。
階段を少し上がった踊り場で、壁に身体を押し付けられそのまま唇を重ねられた。
いつものキスなのに、いつもと違うそのシチュエーションに、結衣はぞくんとする。
「……ん…っ、涼真、さん……だめ……」
「こんなに興奮するシチュエーションあります?」
結衣を見つめる涼真の目が熱い。
分からなくもないけど、そういう問題じゃ……。
「こっち、おいで。」
手を引かれて階段を上がった先は、屋上の踊り場。
と言っても屋上は解放されているわけではないので、誰も来ない。
「ここならいいでしょう?」
壁際に追い詰められて、涼真の腕の中に捉えられる。
てか、なんでそんなこと知ってんのっ?!
「ダメですから。絶対っ。」
ふっ、と鼻先で笑われた。
「そんなこと言って……」
「……ん……」