声と性癖
「ふ、ん……?」
寝ぼけた結衣がきゅっと抱きついてくるのも、いつもの事だ。
素肌同士が触れ合って、気持ちいい。

冷えないようにと肩まで布団を持ち上げて、再度抱きしめると寝ている結衣の表情が、ふわりと緩む。

「愛してますよ、結衣さん。」
涼真は結衣の左手薬指にそれを滑り込ませた。

うん、ぴったりだ。
起きて発見したらまた、あの可愛らしい声でいろいろ言うんだろうなぁと思うと、笑みの零れる涼真だった。

すり……と抱きついてくる結衣の額にキスをして抱きなおす。

そのほんわりした温もりに、もう少し休むか……と目を閉じた涼真なのだった。


✽+†+✽―END―✽+†+✽



|• •๑)"終わりにしようかなって思ったんですけど、作品がランクインしましたので、お礼に番外編を、もう少し掲載しようと思います。
宜しかったら、お付き合いくださると、嬉しいです。


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