声と性癖
にこっと笑った蓮根が、スマホの画面で雲丹鍋なるものを見せてくれる。
その写真は、オレンジ色の雲丹出汁と、品のある白身魚が綺麗に添えられていた。
何これ、すっごく美味しそう...。
「うにの、出汁の入った鍋に海鮮をしゃぶしゃぶにして頂くんです。締めの雑炊は絶品ですよ。少し、ブラブラしたら小腹空きますよね。ランチにウニ鍋。その後、少しお茶して、お送りしますよ。シフォンケーキ、お好きですか?」
負けた…。
うに鍋とか、シフォンケーキとか、勝てる気がしない…。
絶対、無理じゃん。
「チェックアウト、済ませましょうね。荷物、お預かりします。」
いそいそと荷物を持たれて、もう……燃え尽きました。
好きにしてください。
地下駐車場に停めてある車まで連れて行かれる。
「結衣さん、荷物、後ろに積んでしまっていいですか?」
「はい……。」
もう、観念しました……。
結衣は助手席に座り、シートベルトを付ける。
運転席に乗ってきた蓮根がじっと結衣をみつめる。
その写真は、オレンジ色の雲丹出汁と、品のある白身魚が綺麗に添えられていた。
何これ、すっごく美味しそう...。
「うにの、出汁の入った鍋に海鮮をしゃぶしゃぶにして頂くんです。締めの雑炊は絶品ですよ。少し、ブラブラしたら小腹空きますよね。ランチにウニ鍋。その後、少しお茶して、お送りしますよ。シフォンケーキ、お好きですか?」
負けた…。
うに鍋とか、シフォンケーキとか、勝てる気がしない…。
絶対、無理じゃん。
「チェックアウト、済ませましょうね。荷物、お預かりします。」
いそいそと荷物を持たれて、もう……燃え尽きました。
好きにしてください。
地下駐車場に停めてある車まで連れて行かれる。
「結衣さん、荷物、後ろに積んでしまっていいですか?」
「はい……。」
もう、観念しました……。
結衣は助手席に座り、シートベルトを付ける。
運転席に乗ってきた蓮根がじっと結衣をみつめる。