声と性癖
「ドライブ、好きなんですよ。」
確かに、車の選択からして、そうなのかもしれない。
1日、一緒の時間を過ごして、最初ほど、蓮根には警戒しなくなった結衣だ。
「お言葉に甘えてしまって、いいんですか?」
「あなたなら、どれだけでも甘やかしたい。」
「もう!すぐ、そういうこと言いますね。では、お願いします。」
住所を言うと、蓮根がそれをナビに入力している。
「2時間、か。結衣さん、疲れたら休んでいて下さいね。」
「え?往復4時間ですか?それ、申し訳ないです。やっぱり私、その辺で…」
「結衣さん。」
「はい。」
「それ以上言ったら口を塞ぎます。」
え?やだ、怖い。
「塞ぐって…」
事件?事件なの?
結衣の頭の中をサスペンスな曲が流れる。
「キスで。僕はあなたの声が好きですけど、それを紡いでいるこの唇、味わったらどんな気分でしょうね?」
ぞくぞくっ、とする。
確かに、車の選択からして、そうなのかもしれない。
1日、一緒の時間を過ごして、最初ほど、蓮根には警戒しなくなった結衣だ。
「お言葉に甘えてしまって、いいんですか?」
「あなたなら、どれだけでも甘やかしたい。」
「もう!すぐ、そういうこと言いますね。では、お願いします。」
住所を言うと、蓮根がそれをナビに入力している。
「2時間、か。結衣さん、疲れたら休んでいて下さいね。」
「え?往復4時間ですか?それ、申し訳ないです。やっぱり私、その辺で…」
「結衣さん。」
「はい。」
「それ以上言ったら口を塞ぎます。」
え?やだ、怖い。
「塞ぐって…」
事件?事件なの?
結衣の頭の中をサスペンスな曲が流れる。
「キスで。僕はあなたの声が好きですけど、それを紡いでいるこの唇、味わったらどんな気分でしょうね?」
ぞくぞくっ、とする。