声と性癖
本当にとても甘い、とろけそうな表情で、こちらを見つつ、頬を撫でるのは止めてほしい。
「あと、僕はあなたの表情が好きなんです。普段あまり目線が合わないけれど、時折、真っ直ぐ見つめて下さいますよね。
それで、そのまま笑ったりすると、口元にきゅっとエクボが出来るんです。知ってました?」
「あまり、意識したことはない、かもです。」
蓮根があまりにも褒めるので、結衣はだんだん恥ずかしくなってきた。
「目も、ネコみたいな表情する時があって…。」
「蓮根先生、褒めすぎです。」
「じゃ、ご褒美下さい。」
「なんですか、それ。」
素直なその言い方に笑ってしまう。
「褒めても何も出ませんとか言うでしょう。だから、なにも、じゃなくてご褒美下さい。」
「もう!出来ないようなことはダメですよ?」
「大丈夫。簡単です。」
耳を貸して?と言われて、うー、と思いながら、結衣は頭を傾ける。
「名前で、呼んで?」
低くて、甘い声。
「…っ…。」
ん?と顔を覗き込まれる。
顔立ちは綺麗なのだ。
声もいい。
「あと、僕はあなたの表情が好きなんです。普段あまり目線が合わないけれど、時折、真っ直ぐ見つめて下さいますよね。
それで、そのまま笑ったりすると、口元にきゅっとエクボが出来るんです。知ってました?」
「あまり、意識したことはない、かもです。」
蓮根があまりにも褒めるので、結衣はだんだん恥ずかしくなってきた。
「目も、ネコみたいな表情する時があって…。」
「蓮根先生、褒めすぎです。」
「じゃ、ご褒美下さい。」
「なんですか、それ。」
素直なその言い方に笑ってしまう。
「褒めても何も出ませんとか言うでしょう。だから、なにも、じゃなくてご褒美下さい。」
「もう!出来ないようなことはダメですよ?」
「大丈夫。簡単です。」
耳を貸して?と言われて、うー、と思いながら、結衣は頭を傾ける。
「名前で、呼んで?」
低くて、甘い声。
「…っ…。」
ん?と顔を覗き込まれる。
顔立ちは綺麗なのだ。
声もいい。