ずっと気づかなかっただけ。
第3章 好きの違い
真白side
チカくんの彼女になる発言をしてから、3日経つ。
なっちゃんたちとクラスのみんなには、
ほんっとにお世話になったから、
謝罪とお礼を改めて言って、
クッキーを焼いて次の日に持っていった。
みんな喜んでくれて、
すんごい嬉しくて!
なっちゃんにはチカくんのこと報告したけど、
太一とタケくんにはまだ言うなって言われたから、
首を傾げつつ、まだ報告できてない。
そして、例の如く、チカくんのお部屋に侵入中。
「チカくんー!朝だよー!」
珍しく布団に潜ったままのチカくんに、
声をかけて、
布団の上に飛び乗る。
「んん、くるし…」
チカくんが身を捩る。
あれ、
これでもベットから降ろされないなんて珍しい。