ずっと気づかなかっただけ。
…と、

「おはよ、真白。」

「うん!おはよう!チカくん!」

廊下の壁に気だるそうに制服でもたれかかってるチカくん。

いつもこうやって2人で登校するのが、

決まりではないけど、

私たちの習慣。

チカくんが高校に上がってから部活も始まって、

ほとんどバラバラになってたけど、

ゆっくりでいい日は私と一緒に行ってくれる。

高校の行きがけに私の中学校があったから送ってくれたりもして、

なんだかんだでうちのチカくん優しいの!!

素敵男子!

「またニヤニヤしてんだけど?」

「うふふ、嬉しくて!チカくん見てみて!制服!似合う?」

歩きながらくるくる回ると、

チカくんは興味なさそうにいう。
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