ずっと気づかなかっただけ。
あ…この袋…

「さっき、これ選んでたの?」

「…いたのかよ。」

チカくんは気まずそうに視線を逸らす。

うぅ、チカくん!!

飛びつきたくて仕方ないけど、

周りをキョロキョロとみる。

「何。」

「も、もう近づいてもいいの?」

恐る恐る聞いた私にチカくんが、

笑う。

あ、この顔ひさしぶりだなぁ。

「…どうぞ?」

うぅ、イケメン。

かっこいい!

あざといんだ!!!

「チカくん、大好きっ!」

「…はいはい。」

飛びついた私がバランスを崩さないよう、腰に手を回してくれる。

ふふ、久しぶりのチカくんだぁ!

「あ、あのね、今日ダンスサークル見てきた!それでね、」

ペラペラと最近会ったことを話出す私にチカくんは苦笑いして、

「わかった、帰りながら聞くから。えっと、高木、太一、悪かったな。ありがとう。今日は連れて帰るわ。」

「いえ!ちゃんとフォローしてくださいよ!」
「…いいとこ取り…」

「悪かったって…」

なっちゃんと太一にお礼を言う。
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