【完】傷だらけのプロポーズ
『私は朝比奈の事すごい奴だと思ってる。 朝比奈はいつだって周りの事を思って行動してるだけだよ。
周囲を嫌な気持ちにさせずに周りの事ばかり気遣うって誰にでも出来る事じゃないよ』
『いや、だって美麻が一番夏樹に色々言われてるじゃん。
美麻優しすぎ~、あんな酷い事言われてるのに夏樹の事庇うなんて。なあ、皆?』
『朝比奈は本当に人の傷つく事は言わない。いつだって言葉を選んでる。 こうやって陰で朝比奈の事悪く言う方が性格悪いじゃん。』
涙が出そうになる程嬉しかった。
それと同時に、この美麻とは長い付き合いになると確信した。
いや、そうでなくてはいけないのだ。
俺だけが本当の君を知っている。 人一倍気にしいで、顔のあざの事なんて気にしなくていいのに。言いたい奴には言わせておけば良かったのに。
自分が傷つくのを分かっていて、人の事を庇える。正義感が強い。 間違った事はきちんと間違ってると言える。
俺、ずっと美麻と一緒に居る。どんな事があっても、絶対に俺の未来には美麻が居る。
こんなガキの頃から、君を幸せにするのは俺だと決めていたんだ。