【完】傷だらけのプロポーズ
「うん。まあね。この間も初詣行ってきたし」
「初詣って時期かよ。 つーか今年はまだ一緒に行ってなかったか。 お前、絶対初詣に神社に行ったら恋愛成就のお守り買うもんな」
「なッ…朝比奈だってさあ…」
「まあ、良かったんじゃん。去年のお守りの効果は発揮したって訳か。
まさかお前のようなブスがLILI BULEの副社長のイケメンに見初められるなんて
そんな奇跡のような出来事これから起こりやしないから、神様に感謝しな。
神頼みもたまには悪くないな。」
どうしてだろう。 朝比奈の嫌味なんていつもの事なのに、こんな切ない気持ちになるなんて。
「嫌味だなあ、全く。
この間なんて結城社長の誕生日パーティーに一緒に行って来たもんね。
今度もまたお呼ばれしてるの。大きなパーティーじゃないけど、結城社長が定期的に開いてるホームパーティーだって。
その時に改めて恋人だって紹介したいって言われちゃった」