【完】傷だらけのプロポーズ
「うわあ、ファンデーションだけでも全然違いますねッ」
「ええ、次にコンシーラーを乗せます。 緑色は赤を打ち消してくれます。
こちらのコンシーラーはテクスチャーが少し固めですが、スポンジでぼかすと綺麗にカバー出来るんです。」
「すごい、こんなに綺麗に消えるんですね」
見る見るうちに彼女の顔のあざが消えていく。 隣に居た彼氏さんは感心したような眼差しをこちらへ向けた。
「あざが濃い部分には更に重ねて、周囲をぼかすようにするとより一層綺麗に見えますよ。 その上からパウダーを全顔に乗せて均一に見えるように薄く乗せていくんです」
「すっご…!まるで初めからなかったみたいに綺麗…!
ありがとうございます!」
「今日はうちの商品を使いましたけど、人それぞれ合うメイク用品があります。
私の使用している他社の製品でおすすめの物も教えときますね。 あ、これは秘密にして下さいね。一応LILI BULEの社員なんで」