【完】傷だらけのプロポーズ
『お前、目が出目金みたいにでっかくて気持ちが悪い』
『それに鼻が外国人みたいにつけっぱなみたい』
目が大きくてすっごく可愛い。 鼻筋が通っていて外国人みたいに綺麗な顔だ。
真っ白い肌は徐々に赤くなっていき、頬を膨らませて美麻は怒りを露わにした。
互いに自己紹介をして、直ぐに母さんの言っていた言葉を思い出していた。
『夏樹の行く中学に私の友達の娘さんがいるの~
小田切美麻ちゃんって言ってね。すっごく良い子なのよ~もし会ったら仲良くしなさいよ』
あれから15年の時が過ぎた。 今にして思えば完璧な一目惚れだった。けれどただの一目惚れだったとしたら、15年も好きではいられない。
一緒に過ごしていく時間の中で、少しずつ積み重なっていって、1日1日好きの数が増えていく。色々な美麻の一面を知って好きになっていった。
昨日より、今日。今日より明日。 1日、1日好きになって行く。 好きな気持ちに上限なんてない。
出会った日から今日まで、俺はずっと美麻に恋をし続けていたんだ。