カフェのイケメン君が私のウソ彼です

藤堂さん

浩くんと向き合うと決心したのはいいものの、いつ会えばいいかな、とか、何から話せばいいかな、とか、いろんな考えが浮かんでは消えてを繰り返し、なかなか会いにいくことができないでいる。


そうこう悩んでいる間にも浩くんから連絡は入っている。


最初は浩くんを怒らせてしまった日。
その後も適度に間隔を開けながら連絡が入っていた。。


ごめんと話を聞いてほしいという内容がほとんど。


なんで浩くんが謝るの?
謝らなければいけないのは私のほうなのに。
浩くんに謝らせているのが心苦しい。


早く返事をしないと、と思いながらも、文字を打つ指が止まり打つことができない。


それなのにいつしか連絡が途絶えることが怖いなんて自己中心的な思いもある。


そもそも浩くんとのこの関係を年内でやめるって決めている。その期日だってどんどん近づいてきているのだ。


< 118 / 187 >

この作品をシェア

pagetop