カフェのイケメン君が私のウソ彼です
今、仲直りを出来たとして、あと何回一緒に過ごすことができるのだろう。


全ての毎週会えるなんて保障はない。
悪魔から予定を入れられれば、そっちに行くから。


悪魔の予定が入らなくても、今日みたいな異例の日もあるのだから。


これからある約束に少しだけ緊張しながら、鏡に映る自分の姿を確認する。


ロングスカートにジャケットを羽織る。
用意していた小さ目のバッグを肩にかけて家を出た。


週末だから人が多い。
電車に乗って目的の駅まで来たが、周りに人が多すぎてちゃんと会えるか不安になる。


時計を見上げると10時頃だった。
10時半の約束だから少し余裕がある。
約束の時間が近くなったら電話でもしてみよっかな。


イヤホンを取り出して音楽を選び流す。
好きな曲を聞いている時って落ち着きを取り戻せる気がする。


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