カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「今日は付き合ってもらっちゃってすみません。前に話したように、好きにお店、みてまわってくださいね」


「はい。私も言いますけど、藤堂さんもそうしてくださいね。」


「もちろんです。」


2人で何気ない会話をしながらたまに雑貨屋とか服屋とかによる。


お互いほぼ初対面だから、知らないことが多くて話を聞くのは面白かった。


「あ、ここいいですか。」


そこは革製品中心のアクセサリーショップ。


藤堂さんの言葉にはい、とうなずく。
今まで入った店はほとんど私が気になった場所ばかりだったから、気をつかわせているのかな。


少し離れたところで商品を見るフリをしながら、藤堂さんを盗み見る。


革のブレスレットを真剣に見ている。
その横顔はとても整っていると思う。


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