カフェのイケメン君が私のウソ彼です
かっこよくて、お金持ちで、優しくて…
他にこんな人はいないんじゃないかってくらい、完璧な人間に見える。
なんでこんな人が私なんかにかまっているのだろう。


なにかを決めたように1つを手に取ると、会計をしていた。
視線をはずして手元のアクセサリーに目を向ける。

そういえば浩くんにもいつも人のこと見てるって言われたっけ。


「潤さん、お待たせしてしまって申し訳ないです。」


「いえ。気に入ったものが見つかりましたか。」


「はい。おかげさまで。」


藤堂さんは店を出て歩きながら時間を確認する。


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