カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「もう1時近いんですね。すみません。昼食が遅くなってしまって。」


「大丈夫です。12時ぴったりより今の方が席とかもすいているかもしれないですよ。」


「確かに。なにを食べましょうか。」


「なにがいいですかね。好きな物とかありますか。」


なにがいいか振ってみたものの、あたりを見渡すと、カフェのような店が多くそんなに選ぶ余地がない。


「そこは嫌いなもの、聞くんじゃないですか。面白いですね。好きなもの、ですか。」


私はあまり好き嫌いがないからなんでもいいんだよね。
でも藤堂さんの好みは知らないから聞いてみただけなのに、クスクス笑っている。


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