カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「どうかしましたか?」


「いや、パスタ以外のものが食べたいのかと、勝手に思っていたので。」


そっか。普通、パスタ食べたいんだったら、専門店とかイタリアンレストランとかを探すのが普通だもんね。


「そういう訳ではないんですけど、先の方にカフェっぽい看板しか見えなかったので、パスタを食べるんだったらこっちの方がいいかと思ったんです。すみません、専門店とかではなくて。」


「そうだったんですか。すごいですね、先のほうまで確認していて。」


こんなことで褒めるなんて気恥ずかしくなる。
そんなことないですよ、って軽く流して注文した。


ほどなくしてでてきたカルボナーラとペペロンチーノ。


それぞれ前に置かれると手を合わせてから食べ始めた。


そういえば浩くんと初めて外食したときもパスタだったな。


< 126 / 187 >

この作品をシェア

pagetop