カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「あのさ、どっかに入って話さない?」


「ファミレスでもいいけど、潤が良いんだったら僕のうちに来ない?」


「それでいいよ。」


「じゃ、そうしよっか。そっちのほうが落ち着いて話せるから。」


浩くんはそういうと私の手を引いて歩き始めた。


今考えればなんでいつも一緒に歩くとき、さりげなく手をつないでくれるんだろう。


仮にも恋人っていう設定だから?
私はいつも勝手に嬉しくなっていたけれど、これも今日で最後なんだな。そう考えると悲しくなる。


ある程度時間を置いていたからか浩くんは今までと同じように私に接してくれている。
むしろ私のほうがぎこちなさがあるくらいだ。


「座ってていいよ。」


私のことを家に招きいれると私を座らせ、お茶を出す準備をしてくれる。いつでもこの状態は変わらない。


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